新型コロナウィルス感染症予防対策として、在宅・テレワークとなった方も多いです。
予防の観点だけでなく通勤等の負担がなくなって、心身の健康面からいえばいいことばかりのようにも思えます。実際にメリットしか感じないという方のお声も聞きます。
しかし最近のご来院で多いのが、在宅でのPC作業がメインになったことでの腰痛、背中痛、首痛です。特に腰痛。
なれない在宅ワークが1週間続いての腰痛で、これはまずい、続けられるか心配、ということで施術を定期的に受けるようにしている方もおられます。
自宅での作業環境を整える間もなく働き方が変わったことで、PC本体の状況だけでなく、机、椅子も仕事場にある物と違うまま。通勤だけでなく職場内の移動のような体を動かす機会がなくなって、椅子に座りっぱなしでの長時間の作業。これらがモロに腰にきているのだと思います。
特に椅子は大きな要因です。そもそも椅子に座りっぱなしという状況が体にとってはとてもよくないので推奨はできないのですが、なかなかそうはいっていられません。
対策としては評判の高い、そして値段も高い、いい椅子を用意する。バランスボール(こけないように!)での作業を試してみる。
椅子だけでなく、目線が下にいきやすいPCモニターの位置(高さ)も大切です。専用のスタンドなどを使って、いい姿勢で座った時の目の高さがちょうど真っ直ぐ前を向いたところまでモニターを上げましょう。私自身も長めにPCを使うときはそのようにしています。ノートパソコンだとキーボードまで上がってしまうので、別のキーボードをつないでいます。
椅子、目線に気をつけたら、あとは作業時間。こればかりは簡単に減らすことはできないでしょうが、ついつい立ち上がるタイミングを失って連続で長時間座りっぱなしにならないように。15分でも20分でも、人によっては5分でも連続で作業したらちょっとでいいから立ち上がって伸びをする。できれば簡単な体操やストレッチ。その場で足ふみをするだけでもいいです。
さらに、そもそも運動不足な方がほとんどなので、細切れだけでなくしっかりと意識的に運動する時間をスケジューリングしましょう。
これらが結局は(腰痛対策だけでなく)お仕事の効率にもつながります。
この困難な時期の働き方・環境の変化に柔軟に前向きに対応するために、健康な心身をキープする自己管理は最優先事項としてください。
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